ウナギでイッパイ

自由が丘の駅からすぐに、「ほさか」というウナギの店があります。おおきなちょうちんが目印で、入り口脇の炭火で、串に刺さったウナギを焼いています。

中は大きなコの字のカウンターで、20人も座れば一杯になるような、こじんまりとした暖かい雰囲気。カウンターの中では3人のお姉さんが、ニコニコと、お酒を注いだり、注文をとったり、お客さんに冗談を言ったりと、和気あいあい。

メニューは、いわゆるウナギの2センチ幅くらいにしたものを一本の串にさして、タレで焼いたものや白焼き。そして、ウナギの頭だけを8つくらい一本の串に刺したものや、ヒレや肝といった内臓の串刺しも、しっかり焼いてあるので、香ばしくってうまい。

飲み物は、ビールに日本酒、そして焼酎。皿の上にのったグラスに焼酎を注いでもらって、それを、氷が入ったさらに大きなグラスにちょっと移して、ウーロン茶でわります。まごまごしていると、お姉さんがやさしく、そんなしきたりを教えてくれました。

6時ごろに入ったら、ご年配の友達同士やご夫婦、それに一人のお客さんも。常連の方は、さっくりといくつか串を食べて、ぐっぐっと焼酎を何杯か飲んで、さっくりと30分ほどで帰ります。それが、またかっこいい。おとなのちょっと一杯って、こんな粋なスタイルなんだなと感激しました。2000円くらいで、すべての串と2杯くらいの飲み物が楽しめます。

おしゃれな街、マダムのまちっていうイメージがある自由が丘ですが、こんなに庶民的で、粋で、暖かいお店があるって、いいなぁ。