機能と美

昨日から、ちょっと変わったかわいいホテルに泊まってます。というのも、アスレチッククラブの宿泊施設です。が、きちっとしたホテルです。

アフリカや、オーストラリアの民族のクラフトを見に美術館に行きました。生活や、儀式のために手作りされた、さまざまなクラフト。きめ細かなデザインが施されて、日常品には不要じゃないかとおもえるほど完成度の高いものや、いくら儀式のためとはいえ、作るのにいったいどれだけの時間がかかったんだろうと思われるもの。

決して、今の世の中ほど物質的に豊かじゃなかったころに、「作ってみよう」と、しかもお金のために作ってみようということで、かなりの手間をかけて作り上げらたクラフト。

「ものをつくる」というのは、もちろん機能は大事だけど、それにプラスして「美意識」が必要なんだと、あらためて思いました。機能そのものでさえも、美意識のもとに構成されるべきだしね。「機能美」のような、完成度のようなものかもしれません。

「こんなのつくりたいなぁ」という気持ちと、そこからのヴィジョンが煮詰まって、それを形にしていく作業、そこには「美」は欠かせないね。機能十四だから、美意識はいらないというのは、間違いだと思います。

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機能と美” への2件のコメント

  1. シアトル出張かぁ、いいなぁ~。
    そちらは、よい美術館があるのかな?
    クラフトって何を見たのでしょうか?
    気をつけてお帰りください。

  2. アメリカ原住民族って、比較的狭い地域に種族が分布していたようです。大きさのイメージは日本の県のようなかんじかな。
    そこに、さまざまに微妙に異なるカルチャーがあるんだけど、そこで生活用品に施されたアートをみると、なんでわざわざ美的にするのかなぁ?とか、今より生活が厳しかったのになぁ?!とか思います。
    が、どうもそんなのは間違いのようで、「表現したいものを表現する」という、根本的な欲求に忠実なんだなぁと、感心させられました。
    売ろうとか、褒められようとか思う前に、「作りたい!」と煮詰まる感じが、やっぱり大事なんだと、あらためて思いました。

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