Watariumは、青山のギャラリーで、久しぶりに出かけた。ふだんから電車にのらないので、今日も車で。それで、渡辺克己さんという、最近亡くなった写真家の作品を観てきました。じっくりと。で、いろいろと考えたりしたわけです。
http://www.watarium.co.jp/exhibition/0802watanabe/index.html
自分が生まれたころの新宿の様子から、最近の新宿の様子まで、さまざまな人たちを撮った写真。渡辺さんは、「流しの写真家」という通り、今とって明日プリントを渡してお金をもらうという仕事をしていた人です。
でね、思ったのは、写真は誰かの目で見た真実を、誰かの主観で切り取って、効果をつけてプリントするので、現実そのものじゃないというのは、もちろん当然だけど、だからアートなわけだけれど、渡辺さんの写真のうち、自分に記憶があるようなのもあったんだけど、自分には自分の思い出があるんだな、と思ったわけです。自分には、あんな風には映っていなかった風景で、もっと違ってた。そういった意味で、いい展示だった。
夕方出かけて、階段の外は雨。
自分に見えた、今日の街角は、本当よりも明るいのかもしれなかった。
うわあ、強烈な人たち!
hoilyさんと、一緒に新宿で飲んでたのって、いつだったのかと思ってたんです。この写真を見ているときに。
こんなに、昔っぽかったっけって。
昔とか、古いって、そういうのがほしい懐古趣味の人たちが一生懸命作り上げているのかもしれないなって、思いました。