割烹料理を、カジュアルに楽しめる店「つきはし」。
目黒の権之助坂の上下線が交わるあたりにあるけれど、
ちょっと注意しないと通り過ぎてしまうさりげない案内の看板。
昔の仕事仲間と出かけました。
筍と烏賊の木の芽味噌和え。
春の気配が感じられる先付。
爽やかな一品で始まります。山形の名酒「十四代」も三種そろえ、 充実した日本酒。
椀は季節ど真ん中の鰤を蕪のみぞれで。
柚子の香りが広がって、
心も体も温まります。
おつくりは、海老、鯛、鰤。
ぷりぷりとした食感と、魚の旨み。
日本酒がすすみます。
鰆の西京焼き、
海老芋の田楽、
そして、蕗の薹の天麩羅。
1月らしく、そしてだんだん春に向かっていると実感できます。
蓮根の真薯は、
海老も隠れていて、滋味ある一品。
葛が包んで、こちらもほっこり。
山形牛の鍋は、
かわいいサイズで一人づつ。
十四代、山菜、山形牛ということで、
山形に縁があるのかと伺うと、
特にそうではないそうです。
山形は旨いものがそろってるなぁと実感です。
いつも楽しみにしているのは、 土鍋の炊き込みごはん。
今回は鯛。 出汁の旨みがさりげなく深くて、
あっさりした鯛の身に合う。
椀と香のものと。
さっとふってくれた胡麻がうれしい。
デザートは、
中に丹波の黒豆が入っている、番茶のアイスクリーム。
この時期の黒豆ってうれしいな。
それに、番茶の香ばしさがいい。
これだけ素晴らしい料理の数々で、
5800円はかなりお値打ちです。