5月1日はハンガリーでもメイデー。
午前中にブダペストに着くと、
車のレースが開催されていて、
レースコースの反対側になかなか行けないという状況。
思うように街歩きができなかったのですが、
のんびりとした祭日の雰囲気を、
地元の人たちと楽しめた。
ブダペストは、ドナウの真珠と呼ばれるけど、
確かに町は整然と美しく、
西岸はブダ、東岸がペストという、
二つの地域に分かれています。
王宮のあるペスト側からブダにわたる橋もレースのコースで、
どうにかブダ側にたどり着き、
ドナウを見渡す景色を楽しんで、お昼です。
王宮からすぐのビストロ
Pest Buda のテラスで、まずは土地のドラフトビール。
ジャガイモが入ったクレープで、
チキンと野菜を切ってソテーしたものを巻いて、
パプリカのソースで煮込んだもの。
サワークリームが合います。
ホーローの鍋でサーブされますが、
この手の鍋はハンガリーではよく使われます。
ジャガイモがしっかり使われているので、
おなか充実。
パプリカの香りが食欲をそそります。
ほんのりとした辛味です。
そこからすぐ、
Ruszwurm Cukarszda はスィーツのお店。
たくさんの種類があるのですが、
名物はこのクリームケーキ。
薄くて繊細な上下のクラスとの間に、
レモンの香りのするクリームが、
しっかりと形状を保つことができる濃厚さでありながらも、
しっとりと柔らかく、優しい甘さで、
口の中に広がる幸せ。
午後にはレースも終わり、
今度は航空ショー。
プロペラ機から爆撃機まで、
ブダペストの空を自在に飛び回ります。
夜になると、
少しだけ雨が降り出して、
ホテルのそばの 21 A Magyar Vendéglő で、
ビーフステーキにフォアグラを乗せたものを。
ハンガリーではフォアグラが安く食べれます。
ここの店のものは、より野性的でフレッシュなもので、
クリーミーというよりは、もっとしっかりした部位といった印象。
赤身でこちらも香りのしっかりしたビーフに負けません。
味付けはシンプル。
ビストロという、大衆食堂的な良さが出ている店でした。
明けて二日目は地元のマーケットへ。
アスパラガスの季節。
どの国でもホワイトアスパラガスをよく見かけます。
マーケットの2階には店舗が並び、
その一部は地元料理の屋台です。
旅行客も多いので、
お土産品の店も。
ハンガリーはパブリカ料理が多いのですが、
これはパブリカのごはん詰め。
ライスコロッケの中身が、
大きなパプリカに詰まっていて、
チーズをのせてオーブンで焼いたもの。
おいしい。そして、予想通りの味。
しぼりたてレモネードと一緒に。
ブダペストは、プラハなどと比べると、
その中心部は面積が広く、
地図の縮尺を見誤ると、
目的の場所にたどり着くには、
かなり歩くことになります。
気温が25度は超えていたこの日、
思い切って温泉に行ってみました。
20世紀の初めに作られたこの公衆浴場には、
20種ほどの大きな風呂があって、
みんな思い思いにくつろいています。
市内にはいくつかこのような場所があり、
梯子をする人もいるとのこと。
自分はここで3時間ほど過ごして、
旅の疲れがちょっととれたかな。
夜は、ちょっと敷居の高そうな、
かなりの高級店にてハンガリー料理三昧。
Karpatia
前菜にフォアグラをボイルした冷製。
こんなにフォアグラ食べたことがない。
しっかりとした肉質で、全然くどくないんです。
これだけでも、満腹になりそうで、大満足。
ちょっとピリ辛のグラーシュを、
カップのサイズで。
そしてメインは、
ロールキャベツに、ポークと野菜の煮物、
地元のベーコン(塩辛くない)とソーセージ。
特にロールキャベツは、
今回の旅では絶対に食べたかったので、うれしい。
デザートに伝統菓子シュトゥルーデル。
リンゴ、チョコレート、クリームをクレープで巻いたもの。
店内はこんな感じで、
ちょっと緊張しますが、
ウェイターがプロで優しいので、安心でした。
動画は、今回の小さなホテルのエントランスまでのアプローチです。
Budapest Hotel Museum from Ishiguro Atsushi on Vimeo.