ルシャワから電車で4時間弱、
クラコフはポーランドの古都で、
アウシュビッツ見学の拠点の街です。
城壁に囲まれた旧市街は、
首都ワルシャワより、もっと文化的な雰囲気で、
美しい街並みが、ほっとさせてくれます。
この街では、
「食堂」といった風情のお店に行きました。
Kuchnia は台所という意味で、
食堂の名前に、多く使われていました。
さて、ぐっすり寝た翌朝は、
安宿(一泊4000円くらい)のそばの、
Milkbar Tomaszaで。
ほうれん草のパンケーキロールを食べました。
この大きな、ジャガイモがたっぷり練りこまれたパンケーキに、
ソテーされたほうれん草がたっぷり巻かれているのです。
一個から頼めるたんだけど、空腹のあまり二個頼んだら、
かなり満足で、歩き回る一日にはぴったり。
牛ひき肉と野菜をまとめて、
薄いベーコンで巻いたものを煮込んだもの。
これ、ビーフのうまみがたっぷりで、
地元の赤ワインがよく合います。
昼飯時に、ユダヤ人地区を散策していたら、
うまそうなお店を発見。
Kuchnia Domowaは完全な食堂でした。
中に入るとすぐにカウンターがあって、
「本日の定食」をそこで受け取って、
奥のテーブルで食べるという仕組み。
食べ終わった食器は、片付け口に自分で持っていきます。
本日のスープは、野菜スープ。
野菜と、牛肉のシチューです。
これにパンがついて500円しないんです。
次々と客が入ってきて、
サクッとおいしいものを食べて出ていくといった、
ほんと、日本の食堂のような気軽さです。
夜は、「農民の食べ物」という意味の、
Chlopskie Jadloへ。
突き出しは、
ポテトとチーズのディップに、ピクルス。
ビールはポーランドの定番Tyskieです。
これだけで、腹いっぱいになりそう。
ポテトのパンケーキはポーランドの定番。
そこにスモークサーモンを載せたものを前菜に。
そして、牛ひき肉と野菜をまとめて、
薄いベーコンで巻き、煮込んだものを、
クスクスのような小さなパスタと、ビーツの煮たもので。
ビーフのうまみが、地元のワインによく合いました。
さて、この翌日、クラクフ到着の翌々日は、
一日かけてアウシュビッツを見学。
今回の旅の中では唯一、一日中雨で気温が低かったんです。
クラクフに戻ったら、もう空腹が限界間際。
前日と同じ、「農民の食べ物」に迷わず行きました。
ジュレックという野菜などのスープ。
これが、パンをくりぬいた中に入っていて、
ちょっとパンの壁を削って食べてもおいしい。
中央ヨーロッパではどの国でも楽しめる、
肉を薄くのばして細かいパン粉で揚げたシュニッツェル。
ボリュームあります。
しかし後にウィーンで、メガサイズのものに出会うのでした。
動画は、クラコフ城のお昼の鐘です。
Kralof Palace at noon. from Ishiguro Atsushi on Vimeo.