岩手県の遠野を旅してきました。
あっちこっちに、そっといろんなものが息をひそめているような土地で、静かなのになんだか賑やかで。
しし踊りのししは鹿のこと。
柳田国男が遠野物語に書いたように石塔が多くて、
神社はなんだか生きているようだし、
五百羅漢は沢の流れの音の上に。
秋の実りは豊かで、南部曲がり屋には白雪という馬が生活していました。
どぶろくづくりも盛んで、地元のホップで作るビールも。
姥捨ての野「デンデラ野」は人里のすぐそばで、
捨てられた老人は日中は野良仕事を手伝っていたのだとか。
馬に恋した「おしらさま」には、布に願いを書いてお供えしました。
冬にはマイナス20度にもなるそうですが、今はまだやんわりとした秋でした。