お岩さま、
あの「東海道四谷怪談」の、
哀しみのヒロイン。
彼女の立像が祀られている、
陽運寺です。
四谷三丁目の駅から、
ちょっとだけ住宅街に入ると、
まずは赤ちょうちんがお出迎え。
ここです。
三文には「於岩霊堂」と。
そして、奥に見える祠が「於岩稲荷」です。
奥まで入って左手、
こちらが本堂。
この中にお岩様が祀られているんですね。
本堂の右手にある、
小さな建物が「うくらいま食堂」で、
中にはテーブルが二つにカウンターがあります。
実は、三文脇には、
オープンなガーデン席もあります。
今回は天気もいいし、
こっちでお昼にします。
数に限りがあるということで、
予約をしておいたのがこのお弁当です。
丸いわっぱで、
丸っこくてかわいい。
開けてみればこの華やかさ!
メインは紫蘇が乗った「鮭の幽庵焼き」。
お岩さんだけに、幽庵焼き?
醤油、酒、みりんで漬けたものです。
茄子にニンジン、大根、ほうれん草と鯖、
蕪とレモン、手毬麩に茗荷に、
ご飯は十六穀米。
これは嬉しいなぁ。
椀物は豆腐に三つ葉、
ひき肉餡の吸い物。
暖かくってホッとします。
おいしくいただき、
境内のアトラクションを見て回ります。
これは「お岩様 縁の井戸」です。
お皿を割って井戸に身投げしたのは、
四ツ谷駅の反対側の、
「番町皿屋敷」だったと思いだしました。
百度岩がありますが、
本堂とここまでほんの20歩ほどで、
階段もなく。
都会のお寺なので、
比較的楽にクリアできそう。
「叶え玉」を石でできた水の甕に投げ入れて、
お願いすれば叶うとか。
目の前から狙えるので、
ほぼ誰でもちゃんと入るな。
「竜神様の手水」は、
お岩様も使っていたとか。
陽運寺は「縁切寺」とも呼ばれてるようで、
絵馬は3種類。
ふつうよくある「開運」に「結」と「切」です。
奉納された絵馬、
表に出てる50枚を数えたら、
開運が7枚、
縁結びが15枚で、
縁切りが28枚!!
この絵馬、
内容を書いたほうを裏にするので、
何が書かれているかはわかりません。
「プライバシー保護のため盗み見禁止」と、
きっちり書かれてました。