いつか昔にテレビで見たのが、
カトマンズの火葬場。
誰かタレントが、
「ここは生と死が近い」とか、
言ってたんだった。
その時は、
なんだか異教だなって思ってたけど、
それを自分で見たくて、
「パシュパティナート」へ。
街の外れにあるその火葬場へは、
中心部から歩いて1時間ほど。
バスに乗ってもよかったけど、
歩いた。
入り口を入ると、
正面にヒンドゥー今日の寺院があって、
そこは信者しか入れない、
神聖な場所。
それを回り込むように川へ向かう。
橋の左の川岸には、
火葬するためのプラットフォームが並んで、
そのいくつかに、
炎が上がってた。
泣き崩れている女の人もいた。
で、
反対の川岸には見物人。
友達と一緒に来てたり、
カップルがいたり、
観光客もたくさん。
橋がかかるのはバグマティ川で、
下流でガンジス川につながるんだって。
川の右の岸には
火葬の前に、
この川の水で、
ご遺体を清めてた。
こちら側にも、
火葬のプラットフォームがあって、
ご遺体はそこに運ばれて、
火葬が始まった。
その一部始終を、
みんなで眺める。
神妙な感じでもなく、
ふざけるようなこともなく、
淡々と自然に。
この日は、
妹のようにしてた、
大事な友達の一周忌。
あぁ、死んじゃったなぁ。
でも今でも
この世界の一部なんだなぁと。
なんとなく、
喪が明けたってこういうことかなってね。
ずっと忘れないけどね。