たった3泊4日のマニラへの旅は、
週末の金曜から月曜日まで。
フィリピンを旅した友達からは、
あまり面白いことはないとか、
ただのリゾートかゴルフ位しかないとか、
さらには、
おいしいものなどないと脅かされてた。
行ったら、面白かった。
人も、街も、食べ物も。
クリスチャンが84%のキリスト教国だから、
慈しみの気持ちが強いのかもしれない。
そこに、家族、友達などのコミュニティも、
まだまだしっかり。
振り返ってみれば、
日本の人付き合いはかなりクールだな。
人である前に「帰属」する集団が大事だからかな。
マニラには、
見て歩くには面白い場所はないというが、
実際には、
城壁に囲まれたイントラムロスの、
整然とした歴史地区を散策したり、
高層ビルが立ち並ぶ、
BGCと呼ばれる新しい街を見たり、
ケソンの住宅街のマーケットに出かけたり、
自分で見つけるアトラクションならたくさんある。
独立運動のリーダー、
リサルを記念する搭の前では、
衛兵の交代が静かに行われていた。
35歳で銃殺の刑に終わった英雄の人生って、
今のミレニアム世代ならどう思うんだろう。
グリーンベルトは、
商業施設と文化施設が、
ジャングルのような緑を囲む広大な施設。
美術館の窓外には、
熱帯の樹木が溢れる。
外資系のブランドショップに、
フィリピンのアパレル、
日本の外食チェーンや、
フィリピンの伝統料理、
なんでも手に入るような気になるほど。
マニラに行こうかと考えたのは、
食の探求家 Anthony Baudouin が、
特に好んだ国だったから。
ただ、
暴力と犯罪を背景に家族の愛情を描いた、
「Metro Manila」という映画を見て、
ビビったのである。
フィリピンの食は、
思ったよりずっとおいしい。
マニラの街は、
思ったより安全で楽しい。
誤解をしているのは、
自分だけじゃないんじゃないかと思う。