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Travels
△Laos 2015



ラオスの生活 117枚
街や食べ物、それにラオスのお正月水かけ祭り


海に接していない内陸国のラオス。  そして、国内にはたった一つしか鉄道の駅がありません。タイの鉄道が、国境のメコン川のほとり、タナレーンという町まで乗り入れたのが、2009年とつい最近。ラオス国内を旅行できる鉄道はないので、バスか飛行機が移動手段です。 

1月1日のいわゆる元旦、2月の月歴の旧正月に続いて、4月の半ばには3回目のお正月があります。今年は4月14日から16日までの3日間が、いわゆるお正月休み。町中で水を掛け合う祭りが続くのです。  

首都ビエンチャンを経由して、空路ルアンババーンへ。ルアンパバーンは全体が世界遺産という、お寺の街。土地の人たちや、観光客に交じって、熱狂の水掛けに参加しました。とはいえ、朝11時くらいから午後6時くらいまでが大騒ぎの時間帯。それ以外は通常の静かな街の佇まいと、やさしい人々の生活を見ることができます。

町の通りという通りで、大人も子供も水を掛け合います。大通りでは小さなトラックなどのパレードのよう。大きな水を入れるバケツ、といってもドラム缶より大きなプラスチック製のものに大量に水を準備して、沿道のみんなに、水桶や水鉄砲で。沿道からも同じように掛けかえします。小道では近所の子供たちが可愛く水を掛け合っています。

一年でも一番暑い時期に休んで水を掛け合って、また新しい一年を祈るって楽しいし合理的ですね。



ラオスは仏教の国。朝は托鉢をするお坊さんの長い列ができ、町中の大きな通りにはお供え物をする人たちが並びます。もともとはお米だったようですが、いまはお菓子とか、現金も。特にルアンパバーンはたくさんのお寺がある町なので、静謐で厳かです。

お坊さんがもらったお供えのうち少しづつを、貧しい子供におすそ分けします。「ちょうだい」とか、「どうぞ」とかじゃなくて、当たり前といった様子で、それに周りの人たちにとっても日常の風景のよう。あったかくなりました。 

若いお坊さんと英語で会話しました。あまりに流暢なので、どうやって学んだのか聞いてみると、この町にある仏教の学校で教えてくれてるとのこと。お坊さんといえども、国際化ということなのでしょう。


人口850万人の国の首都ビエンチャンは、あまり大きな都市でははないのですが、政治の中心だけあって近代化された町並み。それでも5階以上の建物はほぼなくて、ちょうど気持ちのいいサイズでした。

ちょっと大通りから入って、地元の人たちでいっぱいのレストラン。魚のすり身が入った、カオ・ビャック・センを注文。もやし、ライム、それにたくさんのハーブを加えながら食べます。もちろんチリをいれてピリッと。 

ラオス料理は、タイ料理に似ているけど、ご飯はもち米。ベトナムのような米で作った麺が主流だけど、特段に辛いチリを多用します。基本的には素朴でやさしい味。新鮮な野菜もたくさん摂れて体にいいんじゃないかな。 その他には、肉か魚と野菜のみじん切りを調味料で混ぜて、もち米と一緒に食べるラープもおすすめ。特に魚のラープは、淡水魚を使っているのでかなりあっさりです。スイーツはタロイモをつかったプディングが、なぜか懐かしいようで、うれしい味でした。


まだまだ素朴な国ですがですが、どんどん開発も進んでいます。。特に中国や韓国の企業が多く入っていて、日本は国際協力・援助を提供しています。

そして、鉄道路線の計画も複数あるようです。これから新しく変化していく国で、どのような鉄道が生まれて、どのような人と物の流れが生まれていくのか楽しみです。