[Cuba2016] 国営アイスクリームパーラー

社会主義国のキューバの首都はハバナですが、
ハバナにもいくつかの地域がります。
スペインの植民地時代を彷彿とさせる旧市街、
革命後に作られた新しい(とはいえ70年前くらい)街並みなど、
比較的狭い場所に広がります。

11月。
キューバの緯度は沖縄くらいで、
朝夕は涼しいのですが、
日中は強い日が差して、温度が上がります。
旧市街の古いホテルを出て、
新市街にアイスクリームを食べに、
自転車タクシーで出かけました。

新市街の公園に、
この夢のような、
国営のアイスクリームパーラー「Coppelia」があります。

入り口にはメニューが。
なにしろ、かわいい建物なんです。

1966年、革命後のモダニズムの建物で、
当時のカストロ政権の元、
乳製品の普及を目的に作られたんだって。

1階は吹き抜け。
ぐるりと囲んだカウンターに座ります。
キューバの通貨は、国民のためのキューバペソCUPと、
他国民のためのCUCの2種類で、
CUCはCUPの25倍の値段になります。
旅行者向けの席は隣のちょっと寂しい場所にあります。
今回はCUPを手に入れて、みんなと一緒に食べます。

階段を上がれば、2階はテーブル席で、
ゆっくり話したりするにはよさそうですが、
今回は、カウンターに席を取ります。

まずは、水。
昔はこのサンデーグラスにアイスクリームを入れていたのかも。
ちょっと欠けていて、年輪を感じます。

注文をすれば、
カウンターの中のアイスクリームケースから盛り付けてくれます。

種類は、バニラとグアバの二つ。
一つ約5円です。なんと!
隣の兄さんは、アイスクリーム5つに、
ショコラと言っていましたが、
チョコレート味の蒸しケーキをいっしょに。

そのお兄さんがショコラを分けてくれて、
さらに、サラサラの砂糖もかけて食べます。
甘くて、さわやかで、
通り抜ける風も気持ちいい。

キューバ革命は1959年。
ずいぶん昔ですが、
ハバナには当時をしのばせる建物が多く残っています。

この近代的なホテル「ハバナリブレ」は、
もともとは「ハバナヒルトン」としてアメリカの資本で完成し、
営業開始から9か月後には、革命の結果、
国営のホテルとして接収されたんですね。

そういった視点からなら、
アメリカの次期大統領の、キューバに対する態度も、
理解できるのでした。

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