プラハに着いた。
昔は一つの国だったスロバキアから電車でたったの4時間。
ここは、能天気な街だ。
何しろ、世界中からの観光客が多い。
特に、イギリス系の男子グループが、
昼間っからビールを飲んで、
夜には、あっちこっちで大騒ぎ。
夜遅く着いたので、朝ごはんがうれしい。
ホテルのそばのカフェの朝定食。
焼き立てのパンに、エメンタールチーズとハム。
普通だけど、それぞれがおいしくて、今日もがんばるぞと。
プラハの旧市街はそんなに広くなくて、
どこにでも歩いていける。
くねくねとした、石畳の小道が、
不規則に広がって、
まるで有名なロールプレイゲームの世界。
ドボルザーク博物館は、街の南端にあるけれど、
のんびり歩いていたら、
プラハ城に続くカレル橋のたもとに、あっという間に出ていた。
これが、ドボルザークが使っていたピアノ。
他にも、スメタナ博物館などもあって、音楽ファンにはうれしい。
プラハ城のそばには楽器の博物館があって、
4分音ピアノとか、
世界最初の1933年製グランド電子ピアノ(写真下)とか、
かなり珍しいものを見ることができます。
見た目は普通ですが、
弦にピックアップがつながっていて、
YamahaのCP80の原型ですね。
夜になって、
ホテルのかわいい女性従業員に勧めてもらって、
U Modrého hroznu。
とても小さなレストランですが、
チェコの伝統料理が、キッチリ出してくれる名店。
大陸の内部のプラハですから、
サーモンではなくて、これはマス。
シンプルに、ホースラディッシュのソースで。
そして、
豚肉のローストに、
蒸しパン、クレドリーキ。
プラハではポークのローストが伝統料理の一つで、
この軽い蒸しパンにソースがしみ込んでうまい。
そうそう、
ヨーロッパでは、コーヒーと言えばフィルターではなくて、
エスプレッソ。
軽いものが良ければ、エスプレッソにお湯を注いだ、アメリカーノ。
いつも日本では、紙フィルターでばかりだけど、
晩御飯をしっかり食べた後なら、
エスプレッソでキリットするのも、悪くないな。
街にあふれる観光客の大騒ぎに飽きて、
トラムに乗って20分ほどの、
モダンアートのDOXで写真を鑑賞。
かなりとんがってます。
そのカフェテラスで簡単にパニーニ。
街に戻って夕方、
カフェの外の席で生バドワイザーです。
チェコのバドワイザーは、アメリカのものとは全く別のもので、
現在でも世界のあちこちで、商標をめぐる訴訟が続いています。
でも、チェコはもともとこの本家バドワイザーが有名だったので、
正々堂々、こっちが本物です。
夜には、最近人気の Lokalへ。
自家製ビールに、伝統プラスアルファの料理がその秘密。
大規模なウナギの寝床といったナガーイ店内です。
ニシンのマリネ。
焼いたレモンが、爽やかさとちょっとしたコクを加えます。
伝統料理、牛肉のグラーシュはあくまでもシンプルに。
でも、合わせて食べる、
ラズベリーのホイップクリームが新感覚。
ここでも、蒸しパンです。
ハンガリーのグラーシュには、
自家製のニョッキでしたよね。
ごちそうさまのあと、
11時ごろには、ブダペスト行きの夜行寝台特急にのります。
で、その前にはもうおなかがすいてしまって、
町中にある、こういうスタンドで、
ホットドックをつまみます。
これが、ホットドックを渡してくれるための、ラック。
次々と売れて行きます。
バリっとした皮に、粗挽きがの肉がジューシー。
食べすぎ感が、かなりありました。
下の動画は、夕方のプラハ旧市街です。
Old Prague Spring 2016. from Ishiguro Atsushi on Vimeo.